金型とは製品を早く・安く・均一に作るための金属でできた型のことをいい、車に使われている部品の大半が金型によって作られています。
金型とは
金型が出来るまで
SE
お客様が要望する製品データを事前に入手、
検証し金型として成り立つかどうかを調査します。
その調査結果を基に製品形状からお客様に提案し
一緒になってより良い製品となるよう製品の設計段階から
取り組むことにより、設計変更を削減します。
CAE
次に樹脂の流動解析を実施し
成形時間を最適にするためのゲート位置や
ヒートスポット部位に対する水冷回路検討
成形機ランクの検討を行い、その結果を基に最適な
金型構造をお客様に提案します。
近年では、樹脂材料の特性を実測し
そのデータを使うことでより解析精度を高める取り組みを
行っています。
DR
金型の構想設計が完了すると、製作に携わる全部署が集まり
金型製作に関するコンセプト、新たな取り組み内容などを検討し
情報共有、意思統一を図ります。
更に過去に製作した類似製品にて発生した
金型の不具合の調査を行い未然に防止するための取り組みも
ここで行っています。
これにより、短納期、高品質を満たす金型製作実現への
第一歩を踏み出します。
金型設計
金型の品質の70%は設計段階で決まるといっても過言ではありません。
お客様と検討した製品データを基に、三次元金型設計システムを駆使し
当社独自のマクロ(プログラム) を利用しながら、
最適な加工、最適な組付けを考慮しながら設計を進めて行きます。
CAM
設計された金型のデータをベースに、それを実際に 削るための
加工データを作成していきます。
いかにして高速に、いかにして精度よく削ることができるかが永遠のテーマです。
常に新しい工具、新しい加工法にチャレンジし続け、
常にレベルアップをし続ける工程です。
機械加工
金型の大きさが2mを超える大物から小型精密型まで、
あらゆる加工ができる設備を使いこなし、
要求 品質・精度を満たす加工を行います。
現在は、段取り回数を極限まで少なくする、
ワンチャッキング(一度セットするだけ)活動と 名付け、
5軸加工機による金型自動切削ラインにて
さらなる製造アップと工程間ロスの低減に向け
スピードと精度のアップに取り組んでいます。
放電加工
刃具切削では加工できない形状を加工するための工程です。
電極と呼ばれる凸形状を作製し、その形状を使ってスパークさせることにより
鉄を溶かし、目的とする形状を造ります。
こちらも、材料別による加工条件などを追求していくことで、
スピードと品質両面を満足させる活動 に日々取り組んでいます。
組立、仕上げ
金型は数百点の部品から成り立っています。
それら全てを正確に組付け、スムーズに動くように調整する最終工程です。
腕によりをかけ一品料理を作るように、
高い技術・技能を持った社員たちにより金型は完成されていきます。
また、メッキ製品などに対する金型は、製品面の 面精度、
面粗度が重要となり、ここにも「ミガキ」 に対する職人気質を持つ
社員が高い技能を発揮して います。
Assy測定
部品単品としての要求精度は、それぞれの工程で保証 されますが、
さらに金型に組み付けられた状態での 精度保証も必要です。
寸法管理が必要な部位については接触式三次元測定器を使い
数値にて精度を保証します。
また、製品面のうねり具合など全体の測定は非接触式三次元測定器を使い
カラーマップなどのイメージにて精度を保証します。
接触式、非接触式の二つの測定器を使いこなし、
お客様に満足される金型を造ります。
成形トライ
お客様が望むのは金型の出来栄えではなく、
金型を使ってできる製品の出来栄えです。
その確認を行うのがこの工程となります。
小型から大型まで全ての金型用成形機を 備え成形された製品の外観、
寸法などを確認してお客様の満足する製品となるよう
実車に取り付けた状態を再現し、取付位置、相手形状との
スキの確認などを行います。